Silence of Stoneの和訳にチャレンジ
2011年9月15日 TCG全般 コメント (17)簡単そうで超絶難しい。
一見近いカード名にAura of Silence/沈黙のオーラ(WTH)があるものの、これは「Silence(修飾語)のAura(被修飾語)」という形なので、あくまで主体はAura。
一方Silence of Stoneは「Stone(修飾語)のSilence(被修飾語)」という形でSilenceが主体となるため、「沈黙の石」とは訳せない。
単純に逆にして「石の沈黙」?うーん、意味がわからない。
「Silence of the Lambs/羊たちの沈黙」という映画があるけど、これは羊が沈黙しているということなので日本語として意味が通るけど、石が沈黙するっていうのはちょっとおかしい。
ここで考えうる解釈は二通り。
Stoneの意味を物質的なものと取るか、抽象的なものと取るか。
物質的なものと取るなら、自然の石コロというよりは、石で造られた人工物という意味合いになるだろう。
現実世界で石製のものといえば石畳や城などの建造物、構造物が代表的だが、Magicの世界のアーティファクトを考えればもっと小さくて手近な道具であることも連想できる。
いっそのこと器具や道具と訳したくなるけど、元の単語がStoneであることを考慮すると「石器」が適訳か?
石器というと特に石器時代の原始的な石製道具を指すことが多いので、「石具」という造語を充ててしまってもいいかもしれない。
石で出来た道具のSilence、ということになるので、Silenceは停止するという意味合いを持つ。かつ沈黙・静寂という大元の意味を生かすのなら、「鎮静」というのはどうだろうか。
これらを組み合わせて・・・・・
Silence of Stone/石器の鎮静
うん・・・ニュアンスは引き出せたけど日本語の語感としてはかなり苦しいものがある。
Stoneを抽象的なものと取るなら、不動、不変、無機質なものの例えとしてStoneを引き合いに出している、と考えられる。日本語では「石の上にも三年」「雨垂れ石を穿つ」のように石はいろいろな諺に登場するが、英語でも「hard like stone(冷血、冷酷である)」「swim like a stone(金づちである)」など慣用句にしばしば用いられる。
Stoneをそういった意味で捉えるためには、ofの用法が重要になる。ofという前置詞は、所有格関係、主格関係、目的各関係、同格関係、距離・位置関係、部分、内容・分量、時刻、分離・剥奪、原因・起源・・・・etc、と多岐にわたる場面で用いられる多義語である。様々な用法のあるofだが、「~~のような」という比喩の意味で使われることが稀にある。
ofを比喩の前置詞とすると、StoneのようなSilence、という風になる。これならばStoneとSilenceの大元の意味が繋がる。少し語感を整えて訳すと、
Silence of Stone /石のごとき沈黙
という感じだろうか。
一つ目の
Silence of Stone/石器の鎮静
は、日本語としては苦しいけど含意は汲んでいる気がする。
二つ目の
Silence of Stone /石のごとき沈黙
は、日本語としては綺麗なものの恣意的に解釈しすぎている、要するに語訳の可能性が高い。
こんなことを長々と書いているうちに日本語版のスポイラーが出ているかもしれないけど、果たして正解やいかに。
※学校でマトモに英文法を勉強してからもうウン年も経っているので、トンデモ文法が多分に含まれていますがご勘弁。
一見近いカード名にAura of Silence/沈黙のオーラ(WTH)があるものの、これは「Silence(修飾語)のAura(被修飾語)」という形なので、あくまで主体はAura。
一方Silence of Stoneは「Stone(修飾語)のSilence(被修飾語)」という形でSilenceが主体となるため、「沈黙の石」とは訳せない。
単純に逆にして「石の沈黙」?うーん、意味がわからない。
「Silence of the Lambs/羊たちの沈黙」という映画があるけど、これは羊が沈黙しているということなので日本語として意味が通るけど、石が沈黙するっていうのはちょっとおかしい。
ここで考えうる解釈は二通り。
Stoneの意味を物質的なものと取るか、抽象的なものと取るか。
物質的なものと取るなら、自然の石コロというよりは、石で造られた人工物という意味合いになるだろう。
現実世界で石製のものといえば石畳や城などの建造物、構造物が代表的だが、Magicの世界のアーティファクトを考えればもっと小さくて手近な道具であることも連想できる。
いっそのこと器具や道具と訳したくなるけど、元の単語がStoneであることを考慮すると「石器」が適訳か?
石器というと特に石器時代の原始的な石製道具を指すことが多いので、「石具」という造語を充ててしまってもいいかもしれない。
石で出来た道具のSilence、ということになるので、Silenceは停止するという意味合いを持つ。かつ沈黙・静寂という大元の意味を生かすのなら、「鎮静」というのはどうだろうか。
これらを組み合わせて・・・・・
Silence of Stone/石器の鎮静
うん・・・ニュアンスは引き出せたけど日本語の語感としてはかなり苦しいものがある。
Stoneを抽象的なものと取るなら、不動、不変、無機質なものの例えとしてStoneを引き合いに出している、と考えられる。日本語では「石の上にも三年」「雨垂れ石を穿つ」のように石はいろいろな諺に登場するが、英語でも「hard like stone(冷血、冷酷である)」「swim like a stone(金づちである)」など慣用句にしばしば用いられる。
Stoneをそういった意味で捉えるためには、ofの用法が重要になる。ofという前置詞は、所有格関係、主格関係、目的各関係、同格関係、距離・位置関係、部分、内容・分量、時刻、分離・剥奪、原因・起源・・・・etc、と多岐にわたる場面で用いられる多義語である。様々な用法のあるofだが、「~~のような」という比喩の意味で使われることが稀にある。
ofを比喩の前置詞とすると、StoneのようなSilence、という風になる。これならばStoneとSilenceの大元の意味が繋がる。少し語感を整えて訳すと、
Silence of Stone /石のごとき沈黙
という感じだろうか。
一つ目の
Silence of Stone/石器の鎮静
は、日本語としては苦しいけど含意は汲んでいる気がする。
二つ目の
Silence of Stone /石のごとき沈黙
は、日本語としては綺麗なものの恣意的に解釈しすぎている、要するに語訳の可能性が高い。
こんなことを長々と書いているうちに日本語版のスポイラーが出ているかもしれないけど、果たして正解やいかに。
※学校でマトモに英文法を勉強してからもうウン年も経っているので、トンデモ文法が多分に含まれていますがご勘弁。
コメント
しかし、よい考察ですね。日々英語で仕事をしている私ですら、ちょっと見で「沈黙の石」でいいじゃん・・と思っていた位ですからw
アーティファクトという道具(?)の起動型能力を封じるという意味では、圧倒的に1つめの路線が正解かなと思われます。その路線上で「沈黙する石器」なんてのが、その能力を良く伝えているような気がします。
次の記事も期待!
乗っかりありがとうございますw
試験や仕事で一語一語に拘ってるとなかなか先に進まなくてダメですけど、僕は一語に拘るのが大好きですw
沈黙する石器、響きがかなりいいですね!それにStoneそのものではなくStoneの状態を指していることがわかるので凄くいい訳だと思います。見習わねば!
>海老さん
??
と思ったら書いた内容がめっちゃ被ってるーwww
いつの間にマインドスパイされたんだ・・・・
怖いです・・・・
私はプレリやGCCでバの人さんとフリプさせていただいたものです
一体なにがあったのですか?
私自身、バの人さんには尊敬してましたし、負けても次は勝ちたいという気持ちにさせていただきMTGにはまるキッカケになりました
すごく心配しています
ちょっと事情があったのですが今は気持の問題だけなので、カムバックできるように頑張ります。
ゾンビは墓に帰れ、的な。
それは失礼・・・
個人的には、思い切った造語で「石黙(せきもく)」とか。
古文の論文書くときにやったなぁと思って懐かしくなりましたw
石のごとき沈黙
これが正解に私のショック20枚を賭けましょうw
いやいや、石ってのは例えの話で、石そのものにはならんわww
>。の人
いつもながらそのセンスに脱帽です。
>にまさん
それが当たったら↑の海老って人が倍にしてくれますよw
一個目の訳が当たったらそのショックは全部いただきます^ ^
石も生きてるんだよ。
黙ってるけど、石にも命があるんだよ。
けっとばされても、砕かれても何も言わない石。
音は全ての物が持つものだから、石にも沈黙はあると思う、というか
よくわからないww