エクテンダークバントについて真面目に考える
2010年10月29日 撲殺天使ティレルちゃん コメント (5)いやぁ~バントってホントにいいですよネ!
こないだの日記でレシピを書いたエクテン用ダークバントを実際に組んでみた。
現在のレシピはこんな感じ。
土地配分はかなり適当だったんだけど、回してみると4マナ域まではスムーズに伸びて色事故も思ったほど起きなかった。フェッチ8枚からつぶやき林にアクセスできるのが便利。1挿しの沼は引くと邪魔くさいけど、サイド後はこれが重要。
1ターン目に思考囲いを撃ちたい場合、デッキにつぶやき林1枚だけだとドランが手札にあり、かつフェッチかつぶやき林を引かないといけないから、期待値0.4弱。
沼が1枚入っていなければ、ドランが無くとも緑黒フェッチか沼が手札にあればいいわけだから、期待値0.6弱。ドランがある場合、無い場合を合わせるとかなり高確率で1ターン目に黒マナが払える。
というところまでは一人回しで分かったんだけど、問題はメタ。
新環境になってからまだ大きな大会がなく情報も少ないため難しいけど、メタに存在すると思われるデッキを想定して、立ち回り方やサイドボーディングを考えてみよう。
他にも赤単、ボロス、ヴァラクート、ジャンド、ブライトニングと書きたいデッキはまだまだあるけど、今日のところはこのくらいにしておこう。
主に前環境スタンダードやTSP期エクテンのメタを参考に予想と対策を立ててみたんだけど、この他にもSOMのカードを軸にした全く新しいデッキが出てくる可能性もある。
蓋を開けたらどうなるかは、11月に草の根エクテン大会が開催されるまでのお楽しみだね。
一年間かけて育て上げたティレルちゃんがこの環境でどこまで通用するか、腕が鳴るね!
こないだの日記でレシピを書いたエクテン用ダークバントを実際に組んでみた。
現在のレシピはこんな感じ。
デッキ名:撲殺天使ティレルちゃん2(仮)
土地 (25)
4 : 霧深い雨林/Misty Rainforest
4 : 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
4 : 剃刀境の茂み/Razorverge Thicket
3 : 天界の列柱/Celestial Colonnade
1 : つぶやき林/Murmuring Bosk
1 : セジーリのステップ/Sejiri Steppe
4 : 森/Forest
2 : 島/Island
1 : 平地/Plains
1 : 沼
クリーチャー (24)
4 : 貴族の教主/Noble Hierarch
3 : 極楽鳥/Birds of Paradise
4 : ジェスの浸透者/Jhessian Infiltrator
4 : 聖遺の騎士/Knight of the Reliquary
3 : 包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower
3 : 数多のラフィーク/Rafiq of the Many
3 : 悪斬の天使/Baneslayer Angel
その他 (11)
3 : バントの魔除け/Bant Charm
3 : 大渦の脈動/Maelstrom Pulse
3 : 最高の時/Finest Hour
2 : 遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant
サイドボード (15)
3 : エーテル宣誓会の法学者
4 : 潮の虚ろの漕ぎ手/Tidehollow Sculler
4 : 大貂皮鹿/Great Sable Stag
4 : 思考囲い/Thoughtseize
土地配分はかなり適当だったんだけど、回してみると4マナ域まではスムーズに伸びて色事故も思ったほど起きなかった。フェッチ8枚からつぶやき林にアクセスできるのが便利。1挿しの沼は引くと邪魔くさいけど、サイド後はこれが重要。
1ターン目に思考囲いを撃ちたい場合、デッキにつぶやき林1枚だけだとドランが手札にあり、かつフェッチかつぶやき林を引かないといけないから、期待値0.4弱。
沼が1枚入っていなければ、ドランが無くとも緑黒フェッチか沼が手札にあればいいわけだから、期待値0.6弱。ドランがある場合、無い場合を合わせるとかなり高確率で1ターン目に黒マナが払える。
というところまでは一人回しで分かったんだけど、問題はメタ。
新環境になってからまだ大きな大会がなく情報も少ないため難しいけど、メタに存在すると思われるデッキを想定して、立ち回り方やサイドボーディングを考えてみよう。
【vsドラン】
前環境のトップメタ。ハンデスをかけてテンポを取りながら、中~重量生物を展開してビートダウンしてくる。
罰する火+燃え柳の木立ちコンボが無くなりタルモゴイフも落ちたため、再びマナクリーチャーが復活してスピードが上がると思われる。
それでも打点の高さではこちらが上回っているという自負はある。ハンデスに関しては、強迫はあまり効かないものの思考囲いはやはり痛い。先手を取られてマナクリーチャーを落とされたり、ドラン・聖遺の騎士を落とされると辛いものがある。それでも一発くらいでは壊滅的な被害にはならないので、3,4ターン目までには体制を整えることができるはず。メインの悪斬がかなり効く相手。
≪サイドプラン≫
あらゆる除去を受け付けずドラン、悪斬をも止められる静月の騎兵が有効。ただしそこまでする必要は無いと思う。
【vsフェアリー】
罰する火+燃え柳コンボが落ちたことで再び一大勢力を築く予感。まず例によって思考囲いが辛いし、苦花で鉄壁の守備を敷かれてカウンターを構えられると相当きつい。フライヤー満載なのでこちらのプレインズウォーカーに人権が無い。
ただしウチのダークバントには抜け道があって、苦花の返しにジェスの浸透者が着地するとトークンを無視してクロックをかけることができる。あとはジェス単騎で殴っているだけで都合3点クロック。これを止めるには除去やバウンスなどで序盤に能動的に動かざるを得なくなり、後続を展開する隙ができる可能性がある。
≪サイドプラン≫
思考囲い+潮の虚ろの漕ぎ手でハンデスモード移行。さらに大貂皮鹿はジェスの浸透者以上に強力で、変わり谷+ウーナの末裔強化(あるいは変わり谷複数ブロック)くらいでしか止める手段が無い。ただしサイド後の脆い彫像には要注意。
【vsトースト】
色拘束を無視するかのように各色の除去・ドロー・カウンターが詰め込まれ、残酷な根本原理や大型クリーチャーでフィニッシュする。一度全体除去を食らいマウントを取られると逆転に持ち込むのが難しく、こちらの動きを封じ込められたまま残本を撃たれたり墓所のタイタンを出されてゲームが終わる。反面立ち上がりがとても遅く、タップイン土地の連続で2マナを立ててカウンターを構えるのが3ターン目以降という展開もありえる。メインはとにかく高速で展開して、相手のマナ基盤が整う前に殴り倒すしかない。相手のドランと前兆の壁が若干のアンシナジーだが、回避能力持ち、またはそれ以上のサイズで殴れるので特に気にならない。メインボードにカウンターが欲しくなる相手。
≪サイドプラン≫
思考囲い+潮の虚ろの漕ぎ手でハンデスモード移行。大貂皮鹿は打ち消されない、ジェイスや謎命令の干渉を受けないことには価値があるものの、前兆の壁で止まったり流刑、稲妻を食らったりと対フェアリーほどの安定性は無い。ただ低速であるが故にハンデスの効果はフェアリー以上に期待が持てるため、1,2回手札を掻き回してもたついてる間に殴り倒したい。
【vs白ウィニー】
プロツアーアムステルダムを制したデッキ。ローテーションによる損害はトロウケアの敷石くらいだが、フェッチは8枚積むことができるので上陸オオヤマネコ戦術は依然有効。幽体の行列+全体強化は相変わらず。とくにひねりのあるデッキではなく小物を出す・強化する・殴るを行うだけなので、単純に速度で勝れば問題無い。ジェス+ラフィークのブン回りパターンが理想。ただし地上戦は相打ちと見せかけて精霊への挑戦で一方を取られたり、ブロッカーを立てたつもりが精霊への挑戦で突破されてライフを削りきられるということもあるので要注意。悪斬の天使+二段攻撃or二回攻撃を本体に叩き込めば負ける可能性はほとんど無くなる。
≪サイドプラン≫
全体除去が一番効くのだが、こちらもリカバーする手段を持たないため不採用。PWならギデオン・ジュラが良く効く。あとは2ターン目にロウクスの戦修道士を出して絆魂でどんどんライフを引き離してやるのも効果的。ただしそんなことしなくてもメインに有効牌は多いので、対白ウィニー用のサイドを用意する必要はないか。
【vsエルフ】
エキスパンションごとにどんどん強化パーツが追加されている。馬鹿みたいに速い上に背教者エズーリのおかげで除去耐性と爆発力も得ている。速度はこちらも綺麗に回れば5分、しかし安定性では圧倒的に相手の方が上。エルドラージの牌が無い限り空がガラ空きなので、回避能力持ちのクリーチャーで確実に攻撃を通したい。例によって悪斬の二倍攻撃が極めて有効。
≪サイドプラン≫
まず一つ目が、エーテル宣誓会の法学者。これを2ターン目に出せば自分も相手も毎ターン1体ずつ展開せざるを得なくなり、個々の生物の質で上回るこちらが俄然有利になる。難点は、法学者の刺さる相手が他にほとんどいないこと。ほぼエルフ専用枠になってしまうが、そうするだけの価値はあると思う(そういえば復讐蔦には効くね)。
二つ目は、静寂の守り手リンヴァーラでマナ能力を封殺してしまう方法。局面によっては法学者以上に有効に働く場合があるし、何より自分には一切影響がない。また、エルフ以外にもドラン、バントで厄介な聖遺の騎士や獣相のシャーマンを止めることができたり、包囲攻撃の司令官、朽ちゆくヒルを止めたりと意外と有効範囲は広い。
難点は戦場に出せるのが早くても3ターン目、平均で4ターン目になってしまうということ。前環境のスタンダードならそれでもまだ何とか間に合ったが、エルフの大ドルイドに加え遺産のドルイドまでいるとなると、ちょっと遅すぎるかもしれない。メタの偏り具合によっては、リンヴァーラはむしろメインに入れていい気もする。
【vsバント】
色々な形をとることができるので読みが難しいのだが、恐らく獣相のシャーマン+復讐蔦タイプが主流と思われる。復讐蔦自体はドランがいれば3/3に弱体化するため容易に止めることができる。また速度と回避能力ではこちらが上回っているので、単純な殴り合いを制するのは容易い。
しかし獣相のシャーマンからのシルバーバレットが恐ろしく、隙をついて徴兵・君主コンボを決められたり、シルバーバレットでメインからリンヴァーラを出されてこちらの動きを止められかねない。マスティコアでアタッカーを焼き殺されるのも辛い。また、ギデオン、ジェイス、エルズペスといった各種PWやカウンターも厄介。
≪サイドプラン≫
もし採用できるのならばリンヴァーラを出すのが手っ取り早い。相手のデッキのかなりの部分を機能不全に陥らせることができる。また墓地対策も有効なので、聖遺の騎士からのサーチ用としてボジューカの沼を1枚入れるのもあり。あるいは特別にサイド枠を裂かないのなら、潮の虚ろの漕ぎ手だけを入れてみるのもありかもしれない。捨てさせるのではなく一時的に追放なので復讐蔦を落としても墓地は肥えないし、2ターン目に獣相のシャーマンを落としたりPWや除去を落としてそれなりにテンポを取ることができる。
【vs紅蓮昇天】
罰する火+燃え柳が落ちたため、前環境スタンと同じく最速でコンボ達成を目指す形になると思われる。火力でマナクリーチャーを落とされやすいのが辛いところだが、バントの魔除けで加速用の吠えたける鉱山・寺院の鐘を、大渦の脈動でアーティファクト+昇天を割れるので一応メインから妨害することはできる。でも速度勝負が基本。火力に強いドランは頼れる戦力。
≪サイドプラン≫
思考囲い+漕ぎ手が基本ながら、漕ぎ手は火力で焼かれる、思考囲いは落とすもの次第では墓地が肥えるので注意が必要。また、クリーチャー対策が抜けることを見越して昇天を全抜きされ、窯の悪鬼でビートされたり変身+大祖始を狙ってくることもある。よってバントの魔除けは絶対に残しておかなくてはならない。
他にも赤単、ボロス、ヴァラクート、ジャンド、ブライトニングと書きたいデッキはまだまだあるけど、今日のところはこのくらいにしておこう。
主に前環境スタンダードやTSP期エクテンのメタを参考に予想と対策を立ててみたんだけど、この他にもSOMのカードを軸にした全く新しいデッキが出てくる可能性もある。
蓋を開けたらどうなるかは、11月に草の根エクテン大会が開催されるまでのお楽しみだね。
一年間かけて育て上げたティレルちゃんがこの環境でどこまで通用するか、腕が鳴るね!
コメント
大いに参考になります!今度のエクテンも面白そうですね!
ティレルちゃんでプロツアーデビューできたらいいなぁ。
デッキ的には、パーマネントを除去するより、相手から呪文で邪魔をされない方が強そう。(青コマ連打とか)
名古屋のフォーマットはブロック構築とシールドw
囲いはアグロやスライ相手には打ちたくないからメインはダメだな。
入れるなら漕ぎ手かな。
>ごぶ
Nooo!!!!!
しゃあね、ブロック構築でエルズペス・ティレル、シールドでもエルズペス・ティレルを気合で引くしかねぇな!!